年を取るごとに時間がたつのはどんどん早くなっていくが、「仲間だね。それはこれからも止まらないよ」とマッツ。
「9歳の小学生の頃、教室の席に座って『外で何かしたいな』と退屈していたときは、時間は全く進まない(笑)。でも51歳になって人生が終わる前にこれもしたい、あれもしたいと思うと、時間はどんどん過ぎていってしまう。そういうものだ」と実感を込めて語る。
それでも何もかもをやろうとは考えないようにしているという。
「あまりそのことに集中しすぎると、窒息死してしまうよ。全ての瞬間を重要なものにしなくてはいけないとは思わない。少なくともいい時間を過ごそうと心掛けていれば、人生を生きることはきっと正しいものになるだろう。でもゆっくり座って外を眺め、何もしないのでも大丈夫。それもまたいいことなんだよ。全ての瞬間を重要なものにしようとして立ち止まるのをやめたら、人生を自分の手でダメにしてしまうと思うんだ」
2017年2月6日シネマトゥディ記事
マッツ ミケルセン インタビューより