10歳児
高校生の時分のある夏休みの昼下りに、ベランダで蝶を無邪気に追う“ちはや”の写真を撮った刹那に一瞬体感した漠然としたあの寂寞感というか寂寥感というか諸行無常観というか。
まったく同じ体感をこの写真を撮ったときに感じました。
いつか遠い未来にこの写真を見かえして、懐かしく愛おしくまた諸行無常を想う日は必ず来るのですよね。
いや。わたしのほうがうめ子より長く生きたらの仮定ですから必ずってのは断言できないか。
でもなにも考えずに今「必ず」と口をついた(書いた)ということは、確定未来なのかな。
うめより先だったらさすがにうめが可哀想ですからね。